
少し専門的になりますがエメラルドの物性について少しお話ししましょう。
宝飾品の中石として使用される美しいエメラルドの80パーセント以上は南米コロンビアで産出されます。他にはブラジル、アフリカのザンビアやアフガニスタンなどで産出されますがその柔らかな色合いの美しさを有するものはコロンビア産だけです。
エメラルドはベリル系宝石の中の一つでルビーやサファイヤと同じく、色によって名称が異なる代表的なものとされています。すなわち緑色はエメラルド、海水青色はアクアマリン、ピンク色はモルガナイト、黄緑色のものがヘリオドール、無色のものはゴッシェナイトとよばれています。ベリルはベリリウムとアルミニウムを含む珪酸塩鉱物であり、宝石用にならない原石も工業用に重要な用途を持つベリリウムの原料として盛んに採鉱されています。
ベリルは六方晶系でモース硬度は7.5〜8,主に六角柱状の結晶です。
エメラルドの美しい緑色は、酸化クロムの微量の含有によるものです。
エメラルドは上記の産地ごとに特性が異なります。
屈折率や比重値にわずかに差があるため、宝石鑑別においては屈折率及び比重液等の精密測定によってコロンビア産とその他の産地との識別が可能です。
コロンビア・エメラルドを顕微鏡で見ると非常に特徴的な内包物があり、ギザギザの端をもって細長い形で散財する空隙部には液体(食塩水)が満たされ、さらにその中に方形の固体(岩塩結晶)と丸い気泡が含まれていて、液体、固体、気体の三態いわゆる三相インクルージョン(内包物)を含有しています。
これはコロンビア産にのみ見られるものです。
その他の産地からのものは、液体に気泡を含むいわゆる二相インクルージョンです。
エメラルドは、よくキズが多いと言われますが、それは結晶生成時に必然的に内包され、それが天然石である明らかな証拠となっています。内包物をキズというのは適当ではなく、割れとかカケとか、その宝石の致命的な欠陥として、価値を低下させるキズとは根本的にちがうからです。
エメラルドは緑色の良質のトルマリンとよく混同されることがあるがもっとも注意をすべきは、合成エメラルドでしょう。一般的な合成エメラルドは発明者の名前に因んでチャザム・エメラルド、ツエルハス・エメラルド、ギルソン・エメラルド等があり、これらの合成石も現在の進歩した鑑別技術により天然との違いも容易に見分けることができ、合成エメラルドの存在がより天然の価値観を高めることになります。地球の長い年月をかけて自然の力によって結晶した天然にエメラルドには<夢とあこがれ>を秘めた真の美しさがあるのです。以上のような特性から私達、コロンビア・エメラルド輸入協会が関係するコロンビアにおいては色の美しい良質なエメラルドが多数産出されるのです。
       
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